冬は、風、湿、燥、寒の邪の中でも特に燥と寒の邪に身体が侵されやすくなります。そして風はすべての外邪を体の中に持ち込みます。なので、風は万病の元というわけです。風邪を引いたという時には入ってきた邪の種類によって熱発、喉痛、鼻炎、咳、頭痛、肩こり、下痢、消化器症状、倦怠感、めまいなど数え切れないほどの病症を現します。
では、風邪を引く引かないの差はどこにあるのか?
東洋医学では、「内傷無ければ外邪入らず」という言葉があります。これは、ストレスが無ければ病気にならないよという意味です。逆に言えば、ストレスがすべての病気のもとになりますよということでもあります。さらに、そのストレスを、七情の乱れと言って、七つの種類に分類し、それぞれが侵しやすい部位を特定しています。
例えば普段から怒りのストレスがあれば、頭痛や眼に出やすく、めまいを起こしたりもします。悩みや考え事が多い人は消化器系に異常をきたしやすく、また口内炎や痰、鼻炎、浮腫や倦怠感などが起こりやすくなります。憂いや悲しみに苛まれる人は、咳や鼻炎、喉の症状を。驚きやすく恐れにおののいている人は、耳の病気や喉、首や肩背の強張り、ひどい腰痛を患います。
内傷がある所に、外邪が組み合わさることで様々な病症が出現することがわかります。何もしていないのに風邪を引いた、下痢をした。首を寝違えた、ぎっくり腰になった。というのは、こういった内外の邪のありがたくない融合によって起こります。
古来より伝承されている鍼灸、経絡治療。この治療の特徴は、外からの刺激で治すのではなく、治し方を身体に教えていきます。古くは2000年以上も前の文献にその治療法が記載されています。
全身の気(エネルギー)の流れを整えることで、患部に滞ってしまった老廃物や汚れた血液(悪血)を洗い流し、新鮮な血液やリンパを送り込んで、壊れた細胞をいち早く再生させます。
