今年の猛暑は特別ですね。まさに酷暑です。さて、夏を乗り切るための一番の敵と言えばもちろんこの暑さ(暑邪)です。
と、もうすでに秋になってしまいました。
第2,第3といいながら、今回は第1の敵の話です。続きはまとまっていません。夏が終わる前にアップする努力を致します。
さて、実は問題が大きくなるのは、涼しいはずの時期に夏日が戻ってきた時だったりします。身体はすでに冬への準備を始めているのに、季節外れの猛暑に当たるとことさら暑さがこたえます。
今年の日本の夏は、36度の体温を超えるような気温のせいでじっとしていても身体に熱がこもります。激しい活動をすればもっと熱が生じます。脳の温度が42度を超えると細胞が壊れ始め、障害が残りますから、体温が臨界点に近づくにつれ、危険を察知し、心臓をフル稼働させて、体表を温めて毛穴を開き、内臓や脳の温度を下げようと発汗を促します。(これは、風邪の発熱などでも同じ現象です)
全ての内臓諸器官は余分な熱を産まないように動きを止めて、内蔵への血流を低下させ、さらに内蔵の熱を排出するために発汗して体表から熱を放散しようとします。そのせいで、夏は食欲が落ちて、活動能力が低下、体がだるくなります。いわゆる夏バテですね。ある程度は自然なことなのです。
これが自律神経のとても重要な仕事です。このシステムがうまく機能しない時に熱中症を起こします。しかし、最近は、冷房の進化、普及によりこの機能の反応が悪い人が増えてきています。
特に、普段から冷房で体を冷やしきっている人は毛穴の開閉がスムーズに行かず、若くて体力のある人でも発症しやすくなります。日本に住んでいる以上は、ある程度の夏のつらさは覚悟して修行のつもりで夏を過ごしてください。
あまりテレビなどのメディアの言うことを鵜呑みにせず、冷房の使い方をよく考える必要がありますね。日常生活での環境にもよりますが、うまく冷房を活用して、体調管理を行いましょう。