夏の体調不良 第2の敵です

次に問題なのが湿邪です。湿と言っても体外の湿と体内の湿があるのでちょっと面倒です。

まずは体外の湿から。ヨーロッパや大陸のように湿度が低ければ、発汗した汗は体表からどんどん蒸発して汗と一緒に熱が逃げてくれます(気化熱)が、日本のように湿度が高いと、発汗した汗が蒸発できずに体内から出ようとする汗と熱が塞がれて体内に水分が停留しやすくなります。すると、これも熱中症の一因となります。むくみの原因にもなります。

朝起きると、関節が固まって動きにくい、痛い。足や体が重だるいということになります。動いているうちに戻ってくるのはまだ重症ではありませんが、その状態が続くと自然回復が難しくなります。いわゆるセルライトと呼ばれる足やお腹、背中にできる脂肪の塊のようなものは、停留した水分が時間をかけて固まってしまったものです。

また、湿疹があちこちにできやすくなり虫刺されが化膿しやすくなります。

さて、これに体内の湿が加わると、さらにこの状態が加速します。これはある程度、体質的な要素が大きく影響しています。腎臓や心臓に問題があるという人、そうでなくても、もともと水分代謝が悪く、朝顔が浮腫む、普段から足が浮腫みやすい人は、注意が必要ですね。

自分ばっかり虫に食われる、夏になるとあちこち掻きこわしができるという人は、この傾向があります。

 

水分補給の仕方をよく考える必要がありますね。上述したように、日本にいる限りは少なくとも1日2リットルは取り過ぎですですね。