グロインペイン経過その3

経過は、上々です。最初の1週間は、大股で歩けない、寝返りのたびに目が覚める、何もしなくてもズキズキ疼き痛む自発痛という状況でした。しかし、治療を継続していくうちに、10日目くらいから、痛みの強さ、頻度がかなり減りつつあります。

20日経過後にはテニスもできました。

ごく普通の日常生活では、右の恥骨と股関節周囲に重苦しさがありましたが、方向転換などの動作時にも痛みを感じることはほぼなくなってきました。スクワットも問題なくできました。

 5週間経過後です。

 日常生活での不具合はほぼありません。かなり経過は良い方です。

 治療は、週に2度。他の日は、不自由を感じないのでサボってしまっています。

 寝返りの時に、若干違和感を感じる程度。ジョギングも若干違和感があります。

長い距離は走りたくない感じです。

テニスは、ちょっとかばいながらですが、70%程度のパフォーマンスに戻ってきました。

ダッシュもできますが、まだちょっと怖い感じがします。

 休みながら6時間プレーしましたが、翌日に痛みは残りませんでした。テニスをしないという条件であれば、ほぼ治癒ということになりそうです。

 しかし、そもそもテニスで痛めているので、最終的にストレス無くプレーできる状態までもう少し経過を見ていきたいと思います。

 

恥骨結合炎(グロインペイン)  解説

 

急激な股関節周囲の開脚動作などの負荷により、恥骨結合部、生殖器周囲に動作痛、自発痛を起こします。原因は、主にサッカー、バスケットなどの激しい運動、出産で発症することもあります。ひどい時は寝返りや歩くこともできず、少しでも開脚しようとすると激痛が走ることもあります。前駆症状があることも多く、鼠径部に緊張を認める人は注意が必要です。

治癒までの経過が長く、スポーツ選手は引退に追い込まれることも珍しくありません。通常、日常生活での不安がなくなるまで3ヶ月から1年以上かかると言われています。

 

恥骨は、前陰部の前で、左右の骨盤を接合しています。これが、強い衝撃により緩んでずれてしまった状態です。西洋医学では、何もしないか、ごく軽いストレッチ、マッサージ。保険外でカテーテル療法があります。

自分の場合は右側に痛み。発症当時、小股の歩行はできるが、大股歩き、小走り、寝返りなど横への動きで激痛。結構重症な部類です。当然ながら治療は鍼灸のみでいきます。