高血圧の基準見直し

高血圧の基準が見直しされました。
今年、24年4月に厚生労働省からの告知で、高血圧症の定義が大きく変更されました。
今までは、140-90までが正常だったのが、160-100までが正常血圧ということになりました。
これを読んで、「あれっ?そもそも130-80じゃなかったの?」と思った人も多いかもしれません。
この数字は、日本高血圧学会という任意の団体が独自にうたっているもので、国の基準とは違います。
テレビCMなどでも都合がよいので、この数字を採用していることが多く、ひろく国民に刷り込まれてしまっています。
「なぜ変更された?」
実は、実証実験で、血圧を下げると脳梗塞、認知症になる確率が格段に上がるという結果が発表されたのです。
仮に、150ー100だったのを120-80に下げたとします。
すると、単純に20%血圧が下がります。すると、全身への血流量が20%下がります。つまり、全ての身体機能が20%
下がることになります。
すると、脳の認知機能や思考力、運動機能が20%下がり、脳梗塞の発症確率が極端に上がります。寝たきりや認知症で
施設生活を強いられている人の多くはこの状態になってしまっています。また、内蔵諸器官への血流も下がりますので、
重篤な内臓疾患、ガンの発症頻度も高くなるというデータが出ています。
血流がよい=すみずみまで栄養や自己修復物質(いわゆる免疫)が届く ということになりますね。
それを踏まえての変更でした。
しかし、基準が変わったことで、降圧剤や健康食品が売れなくなりますので、TVやネットでは大っぴらにはされていない
ようです。(ネットで検索しても、変更後の数字はほとんど出てきません)
病院でも、まだ今まで通りの判断のところが多いようです。疑問をお持ちの方は、医師に聞いてみるといいと思います。
勝手に止めると、それはそれで問題があります。
急激に血圧が上昇して、脳出血を起こしたり、(血圧が異常上昇するとくも膜下出血などの脳出血、低下すると脳梗塞を
起こしやすくなります)重篤な腎疾患、心疾患などを抱えている人や動脈瘤ができやすい人などは、減薬するにしても慎重
に対処する必要があります。
場合によっては、そのまま継続した方がよい場合もあると思いますので、医師に相談してみてください。